インディー系スタジオのImplausible Industriesの開発者
RESEARCH and DESTROY は、インディー系スタジオのImplausible Industriesが初めて日本で発表するオリジナルゲームです。Implausible Industriesは2013年に世界中から集まった一握りの経験豊富な開発者によって設立されました。皆さんの背景を教えていただけますか?
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クリス・ウィラシー(デザイン/レベルデザイン、効果、音声)- 私は多数のタイトルに関わってきました。古いゲーマーなら最初のプレイステーションの「ドライバー」シリーズなどに馴染みがあるはずですが、私は90年代後半に、イギリスであのシリーズを手掛けました。イギリスで数年過ごした後に故郷のオーストラリアに戻り、初めてインディー系ゲーム開発の楽しさに触れ、AAA(当時の基準で)ゲームに関わるのとは違う新鮮さを感じました。日本で働くチャンスが2000年代後半に巡ってきたのでそれに迷わず飛びつき、Shadows of the Damnedを皮切りに多くのゲームに携わり始めました。
日本で数年働いた後に、同僚達と共に新しいスタジオを立ち上げるアイディアを練り始めました。そのアイディアがImplausible Industriesとして結実しました。それ以来私達は多くのタイトルに関わって楽しい経験をし、沢山のクールなタイトルにも関わることができました。でも、最終的なゴールはいつも自分達のゲームを作り、自分達自身の機械を動かす大きな歯車になることだったのです。
インディー系かつ雇われのビジネスモデルでやっていくことで、非常に大きな自由を得ました。また、ゲーム開発における「仕事と私生活のバランスが不健康」という側面からも逃れることができたのです。いわば自分達の運命を、ある程度自分で握れるようになったと言えるかもしれません。
私の趣味はとにかく音楽ですね。聞くのも、作曲するのも、DJするのも好きです。もしこの日本でもっとスペースが持てたら、何か物を作る趣味を始めたいですね。
ダニエル・マケーヴィチュ(デザイン及びプログラミング)- 私は日本に来るまではゲーム開発には関わっていませんでした。始めた理由はアンニュイというか存在上の不安というか、もしくはただの退屈だったかもしれません。私は日本のポップカルチャーがとても好きだったので、賭けてみても良いと思えました。最初のゲーム開発の仕事はグラスホッパー・マニュファクチュアで、Fatal Frameの4作目で不気味な幽霊を担当した他、Shadows of the Damnedの開発初期段階に携わり、Lollipop Chainsawのプリプロダクションで多くの作業を行いました。カルトクラシックとなった“Cancelled Action Game”や“Other Cancelled Action Game”も私が関わった作品です。私は最初はゲームデザインを担当していましたが、時間と共にゲームプレイ・プログラミングに横滑りしてきたような形です。今はその両方の境界線をまたいで働こうとしています。その立場が一番楽しいので。
私の趣味はビデオゲームとボードゲーム、大きな音量で音楽を聞くことに映画鑑賞とか。退屈な奴でどうもすみません。フルコンタクトのフラワーアレンジメントとか何かクールなものを始めないと、息子が恥ずかしくて友人に親父を紹介できませんよね。何年か前にスノーボードをちょっとやったかな。あれはクールでしょ?
キース・ガジェンターン(デザイン及び美術) – 私がゲーム関連のプロとしてのキャリアを始めたのは1998年です。ロンドンでIntelligent GamesとKujuで働きました。そこで幅広いジャンルのアートスタイルに関わりました。LEGOのゲーム、FIFAサッカー、Simタイプのゲーム、誰も聞いたことがないようなFPS、初期のモバイルゲーム、任天堂のBattalion Warsなどです。
2006年に日本に引っ越し、グラスホッパー・マニュファクチュアに就職してNo More Heroes、“Fatal Frame 4”、Shadows of the Damned、Killer Is Deadなどを手掛けました。慌ただしい開発サイクルをいくつか経験した後、飛び出してImplausible Industriesを作ることに決めたのです。
それ以来、日本でとても有名なスタジオやクリエイターと一緒に働く機会を得ています。例えば去年は、「シェンムー3」の作業を終わらせました。私達はUnreal Engineでの開発経験が長いので、日本で仕事を見つけるのに苦労しません。ですが、自分達のゲームを作るのがスタジオの長年の夢であり、ゴールでもありました。オリジナルタイトルのRESEARCH and DESTROYの開発資金調達が最大の難関でした。そのためここ数年は、プロジェクトを進めたり離れたりを繰り返しました。試作品がEpic Dev Grantや2017年のBitSummitでPopular Choice Awardなどを受賞したことが、RESEARCH and DESTROYの開発の後押しとなり、自分達のゲームがこうしてリリース直前まで漕ぎ着けたのはとても素晴らしい気分です。
私は旅行、博物館巡り、マイタイをシェイクしたり味わったりするのが好きです。全部を同時にやったことはまだありませんが、不可能ではないでしょう。
ステファニー・ティミンズ(リードアニメーター) – 私の初めての仕事はLionhead StudiosでのFable 3でした。とても楽しくて、仕事も働いている人達も大好きでした。あれ以上の会社は望むべくもなく、アニメーション用ツールのサポートの充実ぶりは今でも通用すると思います。ずっと私にとって特別な会社で有り続けるでしょう。残念ながら会社が事業を終えるまでFableフランチャイズの仕事を続けましたが、とても幸運なことにSniper Elite 3、Sea of Thieves、Ubisoftの新作などの大成功シリーズに関わることができました。
私はポケモンに熱中していて、アニメに足を踏み入れるきっかけにもなりました。これまでにプレイしたゲームの中で最高だったのはファイナルファンタジー7です。こうしてゲーム愛とアニメ愛が育まれ、将来のキャリアが形成されたわけです。新しいことを覚えるのと、クリエイティブでいることが好きです。読書とパン作り、ドラム演奏を勉強するのも楽しいです。アグレッシブ烈子はご存知ですか?私はカラオケとデスメタルが好きなので、このシリーズが全く違うものなのが気に入りました。
しかもサンリオのキャラクターなんです。
私はずっと日本で生活して、ここでのライフスタイルを経験してみたいと思っていました。とある日本のスタジオで私は嫌な経験をしています。パイプラインやワークフローが違う上に、女性の扱いも良くなかったので、キース、クリス、ダニエルから誘われた時には断る気には到底なれませんでした。私は多くの大きなスタジオで働き、
古い技術が使われているのを見たり、状況の改善を手伝っても殆ど変化が見られなかったりすることにうんざりしていました。そのため、もっと深く関与できる環境に移りたかったのです。勿論、大変なこともあるでしょうが、それが小さなチームの面白さであり、全員がシェアや助け合いで成長できるのです。このゲームにはあまり長く関わっていないのですが、とても良くできていますし、皆が自慢に思えるものでしょう。
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Implausible Industriesは皆さんにRESEARCH and DESTROYをお届けできることを大変嬉しく思います。そしてついに、その全てをお話しできるようになりました!Facebook、Twitterでのフォローをお願いします。他にもアップデートや今後のブログ投稿などもありますので、お楽しみに。ゲームのリリースを前に、今後数ヶ月に渡って情報、スクリーンショット、動画などを沢山シェアしていきます。一緒に楽しみましょう!